男性のファッションの中での小物使いを、シェフが料理の際に使用するスパイスの役割であると考える、ファッション業界の関係者は語ります。たしかに、日本社会で街ゆく男性の姿を、ファッションとして捉えていくと、似たような色合いや素材のスーツに、類似品であるようなビジネスバッグを持ち、通勤する姿を多くみかけます。そのような似たような姿形をした、ビジネスマンが、他人と差をつけるとすると、どうしても小物使いが重要となってくるのかもしれません。多少、くたびれたスーツを身にまとっていても、お会計の際に上質な革財布を出し入れしている姿は、エレガントであると唱える人もいるかもしれません。逆を言ってしまうと、どんなに、高級素材のスーツやコートを身にまとっていても、くたびれた、手入れの行き届いていないようなボロボロの革財布を、使っている男性には、ハイセンスを感じないというような評価となってしまうようです。そのようなところに、おしゃれの品格やツボを見出すお洒落上級者は少なくないようですので、皆さんも見られているという意識が重要ですぞ。
